優待クロスで使う『現引き』ってなに?

クロス取引応用編

こんにちは、みくろまるだYo( ´ ▽ ` )!
今回は、優待クロスにおいて手数料を軽減できる『現引き』を紹介していきます。

実は、みくろまるも言葉は知っていたのですが、今一つ全容が掴みきれず、手を出していませんでした…_:(´ཀ`」 ∠):

しかし、色々なサイトや知人からの説明で『現引き』を勉強したので、ここでまとめてみたいと思います。…うまく説明できるかな?(笑)

ちなみに、みくろまるは主にSBI証券のスタンダードプランを使っていますので、アクティブプランを使っている方は、注意してください(最近は専ら日興だけど)。ちなみにスタンダードプランとアクティブプランの比較も、そのうちに掲載する予定ですが、少額のクロス取引(合計1日50万円以内)であれば、アクティブプランの方がお勧めですよ。

今回、言いたいことは?

⭐️『現引き』とは『信用買い』した銘柄を代金を払って『現物株』に変える方法です。
  この時の手数料は0円になります。

『現引き』する理由は、直接『現物株』を購入する手数料に比較して、『信用買い』した後で『現引き』して『現物株』を取得する方が、手数料が安くなるからです

例えば、SBIにおいて100万円の株を優待クロスするとした場合↓

株主優待を取るための大前提として、権利確定日に『現物株』を持っている必要がある!そのため、通常は①のように取引を行う。

①『信用売り』+『現物買い(現物株)』=値動きに対して±0円になるポジションを作成!
 この時にかかる手数料は…(下図参照)
 ・『信用売り』手数料…385円
 ・『現物買い』手数料…535円  合計920円(貸株料抜き)

しかし、①で『現物買い』していた部分を『信用買い』に変えると…

②『信用売り』+『信用買い』=値動きに対して±0円になるポジションを作成!
 この時にかかる手数料は…(下図参照)
 ・『信用売り』手数料…385円
 ・『信用買い』手数料…385円  合計770円(貸株料抜き) 

①と比較して②の方が150円安くなります!

ただし、②の場合には『信用買い』しているので、このままでは株主優待を取得できません。この『信用買い』を『現物株』に変える方法が『現引き』です。『現引き』には手数料がかかりません。よって手数料の差はそのままということになります。

ただし上記したように『現引き』を使う『信用売り』+『信用買い』のクロス取引は、手数料を抑えられるが一手間増える!というデメリットもあります…(;゚Д゚)ツタワッタ?

SBIにおける『現物買い』と『信用買い』の手数料の違いについて

以下は『現物』と『信用』におけるスタンダードプランになります。

(SBI証券ホームページより)

スタンダードプランの場合、20万円までは『現物』の手数料が安いのですが、20万円を超えると『信用』取引の手数料の方が安いことがわかります。

よって、SBIでスタンダードプランを使用しているなら…
20万円未満であれば『現物取引』20万円以上であれば『信用取引』の方が手数料が安いということになります。

要するに取引金額が高くなるほど、定額制の『信用取引』がお得ですね!もし、『違うよ!』…という方がいらっしゃれば教えてくださいm(_ _)m

『通常の優待クロス』と『現引き優待クロス』の比較

もし一般的な優待クロスをまだ理解されていない方がいれば『超絶お得⁉︎ 優待クロスって何?』で見てみてください。

以下は、一般的に行われている『信用売り』+『現物買い』による優待クロスです。この場合は、最初から『現物株』を購入していますから、株主優待を取得できる権利を持っています。ただし、現物取引ですから、20万円以上で約定する場合、手数料は高めになります。

今度は、『信用売り』+『信用買い』した後に、『信用買い』を『現引き』して『現物株』にすることで株主優待の権利を得る場合です。

上記の(現物買い)の部分が『信用買い』になります。この『現物買い』→『信用買い』になった時にかかる手数料の差が、節約できる手数料ということですね。ただし、このままでは株主優待の権利が得られないため、『現引き』して『現物株』を取得するという流れになります。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
購入する株価が20万円を超えるなら『現引き』を使った『信用売り』+『信用買い』がお得です。しかし、この数百円のために、一手間をかけるかどうかは個人の価値観の差異も大きいと思います。実際、一手間増えることで、手順間違いも増える可能性がありますから…。

まぁ、こういった方法があると知っていることで損するわけではないですから、頭の片隅にでも入れておいてください。
ではまた( ´ ▽ ` )

執筆者:みくろまる

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